東日本大震災で被害を受けた長松院さんの中でも、庫裡(くり)の傷みはかなり大きなものでした。そこで今回の改修工事では、魚津社寺工務店の宮大工さん達が建屋の要所に格子状の耐力壁を組み込んで下さってまして、耐震化工事がどんどん進んで来ています。
私がちょっと覗いてみましたら、本来は現場監督の佐藤さんも、自分の好きな宮大工の仕事に勤しまれてました。
ここは、庫裡(くり)の南西隅に当たり、渡り廊下との際の部分です。夕方には、外側に構造用合板が張られてました。
内側から見ると、格子状の耐力壁である事が分かります。
また、建屋の2階部分にも耐力壁による補強が必要だったようです。
南東隅の壁は、内側から見ると、こんな感じなのですが、
その裏側に回ってみると、このように格子状の補強が施されてました。
補強の仕方については、宮大工の鳥羽さんが熱心に語って下さいました。
私も無得庵の改修工事に携わって「今回の工事では相当に補強が必要だ」という事を実感してますので、もっと大きな建屋である庫裡(くり)では、更に手の掛かる大変な工事なのではないかと思います。大変な工事ではありますが、魚津社寺工務店の皆さんは、鳥羽さんのように「宮大工仕事が好きでたまらない」みたいですので、きっといい結果になるものと期待してます。私も、彼らの活躍を見守りつつ、彼らの熱心さに負けないよう、自分の役割を果たしていきたいと思います。
庫裡の耐震化が進行中
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