9月末の完成に向け、長松院さんの改修工事は日々、着々と進行しています。アクアスが担当してます最後の大物建屋である土蔵の改修工事も、後半戦に入って参りました。室内の塗り壁は、いつもの事で慣れていた私達ですが、外部の塗り壁になると、気象条件に大きく左右されてしまいますので、中々難しい面があるんです。
通常では気温の高い日は湿度も高いのですが、昨日は福島も急に真夏日を迎え、お昼前後の気象状況は、私に手元の温湿度計によりますと「気温25℃、湿度16%、しかも強風」という塗り壁にとっては最もクラックの入りやすい状態でした。
何度か、塗り面に水分を与えながら調整していっても、すぐにこんな状態でクラックが入ってしまいます。
こういう時に頼りになるのが、魚津社寺工務店の杉本棟梁で「どうしたらいいですか?」と相談しましたところ「薄いネットを下地に埋め込んだら、乾燥も早くなるし、クラックも入らない」と教えて頂きました。
そして早速、こういう下地ネットを買って来て、
中塗りの壁面に埋め込んでいきます。
そうしたところ、今日の午後からの雨にも関わらず、塗ってしまってから、あっという間に乾燥して来ました。
これなら、中塗りとしては、ばっちりですね。週明けの月曜は漆喰仕上げをして、外部の塗り壁部分は完成です。長松院さんは、地域の観光スポットでもありますし、少なくとも50年以上は補修しなくてもいいように仕上げないといけませんので、杉本棟梁のような経験豊富な方の御指導を仰げる事は、本当に助かります。
来週末には完成する予定ですので、最後の最後まで、キッチリと仕上げさせて頂きたいと思います。
塗り壁は乾燥に要注意
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