自然素材の難しさ

住まいの現代病とも言われている「湿気に起因する各種アレルギー症状」や「シックハウス症候群」に対しては、皆さん『NO』と仰るのですが「実際にそういった問題を本当に解決してくれる工務店やリフォーム店はどこなのか?」という事が一般的には知られていないし「工事をしてからでないと分からない」というのが実態ではないかと思います。

アクアスが扱っている自然素材100%の高機能塗り壁材であるMPパウダーHを塗るための下地処理をしていて、今日つくづくその「扱いの難しさ」を実感しました。この事が多分、工務店やリフォーム会社の間で、本当に調湿効果のある自然素材100%の材料が広がっていかない理由なんだと思いました。

多くの方は「調湿能力のある珪藻土を壁材に使用すると人や住まいにいい効果があるし、家が長持ちする」という事はご存知の様です。しかし、本当に効果のある自然素材100%の材料を使って施工しようとすると、しっかりと条件を整えなければ様々な不具合が生じて来るという事があるんです。

たまたま今日、遭遇した実例でご紹介させて頂きます。

ある現場の工事スケジュールでは、今日で完了させる予定だったMPパウダー塗りですが、大雨の影響もあって空気が湿っていましたので、今朝の段階で下地はこんな感じでした。まだ全く乾いていません。



建材屋さんで売ってる材料では、化学的な力で強制的に固めるため、下地の乾燥状態にもあまりシビアさがないし乾きも早いのですが、ホンモノの自然素材の場合だと、そうはいきません。このままMPパウダーを塗ってしまうと、かなり高い確率でカビが発生してしまうし、壁の表面にもクラックが発生します。

私も「何とか今日、施工しよう」と、夕方まで除湿機や扇風機で乾燥させたのですが、今日も一日中、雨だったため、夕方でもこんな状態でした。



こうなると、施工会社にとって、どういう事になるのかと申しますと「職人さんが遊んでしまう=その分の支払いが余計に必要になって来る」という事で、工期が伸びるばかりでなく、お客様に請求出来ない費用が発生してしまう訳です。最初は真面目に「ホンモノの自然素材を扱おう」という使命感を持っていた方も、こういう事態に直面して「一か八か、このまま塗ってしまおう!」という事になってしまう訳です。

この先はお分かりかと思いますが、カビが発生したり、壁の表面にクラックが出来たりして、お客様からクレームを受ける事になり、真面目な施工業者は自社で全ての費用を負担して塗り替える事になるし、そうでない方は色んな言い訳をして逃げる事になります。実際に、そういった場面に遭遇した方は多いのではないでしょうか?

結論になりますが、ホンモノの自然素材は「生き物」なので、ある条件設定が必要なため、扱いが非常にシビアなんです。この面倒臭さの壁を越えられない人は、建材屋さんで売っている「接着剤で固める材料」(=湿気はほとんど吸わず、有害物質を発生させるもの)に戻ってしまう訳です。これだと、扱いが簡単だし、直接的なクレームを受ける心配がほとんどなくなる訳です。

しかし、アクアスでは「誘惑に負けてはいけない」ので、明日の日曜に職人さんを召集し、休日出勤対応する事と致しました。会社としては、職人さんの費用が追加で掛かってしまいますが、お客様満足が第一、と考えていますので、高いハードルを越えていきたいと思います。因みに私は、夜まで一人で乾燥作業をしておりました。明日は絶対に壁塗りしないといけないので、何としてでも翌朝までに完全乾燥させるように対応します。

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