伝えていき、遺していくもの

3.11の東日本大震災では、中通りでも多くの家屋で被害を受けました。そして自分達の思いとは裏腹に、現実的な対応を迫られている方が多数いらっしゃいます。ちょうど今、3階建ての土蔵他の建物解体を進めている現場が白河にあるのですが、その解体後を巡って、色々と思案中なんです。

今回は、130年以上も経過している古い商家の土蔵が壁から崩れて、隣家に迷惑を掛けそうなので、施主様が解体する事を決意されましたが、私達から見ても「壊してしまうには、あまりにも惜しい」と思えるほど見事な建物なんです。実際、この蔵自体が施主様のご家族にとっては、家の誇りだったんだと思います。

 

と言っても、現実的に出来る範囲がありますので、施主様と相談し「1階部分の柱・天井・襖だけを移築し、内装だけでも再現しましょう」という話しになりました。ただし、それも決まった訳ではなく「そういう事も視野に入れて解体し、必要な部材を保管しておきましょう」という事です。しかし、そうなると難しくなって来るのは「土蔵の土壁をいかに再現するか」という事です。土壁は調湿能力に優れているのですが、工期と価格がネックになります。という事になると、土壁以上の調湿能力のあり、石膏ボードの上からでも塗れる、高機能塗り壁材:MPパウダーが最適です。

そういう話しになったら、最も頼りになるのは、MPパウダー塗りのカリスマ:伊藤辰哉さんです。ちょうど昨日まで、二本松に滞在されてましたので、帰りに白河に立ち寄って頂き、現場を見て頂きました。大変運のいい事に、MPパウダーの伝道師:山本太郎さんも一緒でしたので、ご同行頂きました。

蔵を見て頂くと、これまでにどういう改修工事をして来たかも分かったようで、MPパウダー塗りをした場合のイメージも湧いていた様です。

 

 

施主様が、ご先祖様から受け継いで来たものを遺すためには、伊藤さんのような腕のいい職人さんのご協力が不可欠です。九州の福岡にいらっしゃいますので、いつでもOKという訳には参りませんが、いざ「工事をしてほしい」というご依頼を受けた時には最高のお仕事でお返し出来るよう、下準備は進めておかないといけません。

通常のリフォーム工事とは違って、古民家の再生工事になると、職人のキャスティングも重要になって参ります。いい結果を出せますよう、出来得る限りの準備は進めておきたいと思います。

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